本当は全部トリックであろう

山口の自作爆弾の事件。クラスで冷やかしやら何やらされてむかついたから爆弾で吹っ飛ばしてしまえと殺傷能力を高める為に釘まで入れちゃったりしちゃった事件。これを見た母は「想像力がないのね」としきりに言っていた。

うちの母は中高生など10代がなにかしら殺人系の事件を起こすたびに「想像力がない」としきりに言うのですが、想像力がないわけではないと思う。想像力がなければ爆弾をつくって教室に投げ入れてそれによって人が怪我したり死んだりとかいう考えすら生まれないから。ないのは「想像力」ではなく「道徳」とかそういうもの。

クラスで冷やかしなどを受け、それを本人が「いじめ」と受け取ればあーだこーだ言ってくる人間に対して悪意を持つ事は至極当然の事だと思います。その程度は人それぞれではありますが。こんな奴らいなくなってしまえばいい、周りで止める事すらしないで笑ってみているもの、見て見ぬ不利をしているものも全員加害者、自分の周りの人間、全員死んでしまえばいいんだと普通に考えると思います。そこでブレーキをかけられるかどうかがすべての分かれ道。そこは周りの『大人』が立ち入ってくる問題だと考えています。ただ教師に「いじめ」を把握できるか、把握できてもとめる事は多分出来ないけど。

悪口を言ってくる人なんか無視していなさい、子供だと思って見下してやりなさいと、小学6年の時悪口を言われて泣いていた私に母は言ってきました。言われた通り悪口を言ってきても無視をして表情一つも変えないでいた私は幸運なことにそれ以上のいじめはされませんでしたが、これは多分良い例。今ではもっとエスカレートする場合の方が多いんじゃなかろうか。

結局言われてる、やられてる本人にしかその苦痛は分からず、その苦痛から逃れる為にはやってくる当人達を何らかの方法で消すぐらいしか解決策は出てこないんじゃないか。ニュースやらでも言っているけどネットで探せばいくらでも爆弾の作り方なんかは出て来るんだと思う。

「想像力がない」というのは、やられる苦痛を知らない人間の言い分でしかなく、その言葉で「ファミコンは駄目だ」だとか「パソコン・ネットのやりすぎが云々」だとか言う大人は今一度小学生からやり直して現代のいじめを受けてみたらいいと思う。

うち個人の意見としては、殺人等はいけないけれどもこの場合しょうがないとも言えるかな。