私の売場では服飾雑貨を売っているのですが、その中でアクセサリーと服飾パーツ(ベルトやバッグ)に分かれていて私はパーツを担当しています。そのパーツの中でもメーカーが分かれていて全部で4社入っていてそれぞれにアルバイトとして担当がついているのですが、実際は自分の担当メーカーだけでなく他のメーカーもフォローしていく、なぜならその4社から合同で給料を貰っているから、という形になっているのです。

売場にはそんな風にたくさんのメーカー担当者がいて、その上に某大手デパートの社員がいて、雑貨屋としては結構な人数で働いているのですがその社員が中々どうして仕事が出来なくてメーカー担当のアルバイトはいい迷惑を毎日被っているのです。

そんな社員に嫌気がさし、年齢的にも次の職を探すにはギリギリの線まできているという理由で8月いっぱいで辞める、とパーツを担当している(私のパートナーである)先輩がつい先日宣言しました。ちなみに私の1個上。もう1人同じパーツ担当の人(これは同い年)も、彼氏が就職しその勤務地が彼の出身地名古屋なので自分もついていき近い将来結婚する、というとても一般女子的な将来設計を立てておりそれが現実となり同じ8月いっぱいで辞める事になったんです。

残るは私ともう1人、2コ下の子だけ。ですがそのもう1人も今の給料じゃ奨学金だかを払っていけないので辞めて違う仕事を探すかもしれないという事を聞き、単純に考えて私だけが残る→今4人で分担しながらやっている仕事のほとんどが私が中心となってやることになるという事実に気付いたのです。もちろん私1人では到底やっていけるような仕事量ではないので勿論募集をかけるであろう。しかし新しく人が入ったところでその中で仕事を一番理解しているのは私になるから結局は私に負担がかかること間違いない、という事なんですな。そういうこれから起きる事実を考えて、半ば寿退社みたいな感じの子(同い年)が「かわいそう」と言った。私に対して。直接ではないけれども私のことを「かわいそう」と言ったそうだ。私はそれを聞いてとてもむかついたのだ。なぜむかついたのかは分からないが何だかプライドをずったずたにされた気分になってでもそのむかついた気持ちも仕事中だったので何かにぶつける事も出来ずただ涙目になり目の前にあった鏡を殴りたい気持ちを押さえつけるので精一杯だったのだ。実際私も、以前仕事を辞めた時からつきたいと思った仕事(販売)が見つからず、しかしこのまま無職でいると生活が出来なくなる、なのでとりあえず雑貨屋から始めてみようと妥協をして始めた仕事だったので、もう1年半も働いたし今年で24になったし販売につきたいのであれば早く動かないと募集の年齢制限に引っかかってしまうから早くしないと・・・!と心の中では焦りつつしかし一歩踏み出す勇気が出ず今まだずるずると過ごしているのです。

今ここまで書いて気が付いたけど、同い年の子が私に対して言った「かわいそう」という言葉に、この職場に残って1人で4社を切り盛りさせるの大変だしでも彼氏いないから結婚を将来夢見てとりあえずお金貯める為に今の仕事を続けるなんて理由は現実的にあり得ないし大体にして彼氏いなくて結婚っていうある意味逃げ道がないからかわいそう、という被害者意識丸出しの受け取り方をしていた事に気が付いた。

世間で30代になっても結婚せず仕事を続けている人を負け犬といっていますが、私は今までその表現にとても不満を感じていました。何も結婚するだけが全てではないし仕事をずっと続けていく事自体に尊敬の念をおいていたのです。だからむしろ結婚して仕事を辞めて家庭というある意味狭い世界に閉じこもってしまった人のほうが負け犬なんじゃないかとすら思っていました。

しかしどうだ。自分を見てみればやりたい仕事につけていない。っていうかやりたい事ってなんだろう、よくよく考えてみたら夢もなくただだらだらと過ごしもう20代も半ばになっている。人間づきあいを苦手として人と知り合う事を恐れ結婚なんてする意味がないなんて言っていながら、このまま、本当に今のまま30代に突入すればまさに「負け犬」ではないのか。

そんな結論を自分で見出してしまったせいか今の気分の落ち様はものすごくて、夜焦点の合わない目でぼんやりと座っていたかと思うと突然大泣きしだしてみたり、顔を出して外を歩くのが嫌で、というか人と目を合わせるのがとても怖くて帽子を深々と被ってみたり、休みの今日も、外に出て少しでも外気に触れないと夜眠れないのに外に出るのがとても嫌で化粧をして外出する準備をしてみても外に出ようとするととたんに息苦しくなって泣き出しそうになってみたりとかなりの鬱状態に陥ってしまった。

こんな未来が待っているなんて中学生の頃なんか夢にも思わなかったな。もう少し自己表現(という言い方は適切ではないかもしれないけど)出来る人間に育ちたかった。

そんなこんなで未来に少しの希望も持てない私は、もう死んでもいいかな、と毎日考える鬱陶しい人間と化しています。